'97〜

雑記

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 事故あけ初めての出勤の準備をしていたところ、職場のTさんよりTEL有。「もう今週いっぱい休んじゃいな」と。

身体はもう回復していたけれど、メンタルがやはり死んでいたので、有難かった。

 

岡本太郎『今日の芸術』を再度読む。

 3年程前に初めて読んでから、文字通りバイブル、聖書になってる。

同時多発した各トライブの文化芸術は、大洋や山脈や河川による隔絶から解放されそれぞれの堆積へ各々が程度はあれど自由にアクセスできるようになったのに、まだそのショックを引きずって、異国情処に浸り嫉妬や卑しい憧憬のロマンチシズムに堕ちているままその真似事をしていかにもそれらしい顔をして満足気になっている者が多すぎる。

もう1世紀が経ったのに。

 ローカルの匂いやしきたりから解放されていまひとつの世界という人類の住処のもとトランスナショナルに全民共通の芸術を新たに堆積していかなければ、というか、していったらその次はいったいどうなっちゃうんだろう?楽しみ。だからやる。

 

 夜、W.HとS.Rと幡ヶ谷でランニングした。

走ることは気持ちいい。鬱屈したもの思いに耽る余裕をなくしていこう。

 

 就寝中、香港の大学生として生活する自分の夢を見た。

パスタみたいな、線香みたいな細い煙草を際限なくスパスパと吸う友達がいつもそばにいた。

 僕は中国文化圏の資本主義国が大好きで、小学生の頃香港へ、高校生の頃台湾へ、そして大学生の頃それぞれに一回ずつ行った。それで面白いのが、香港でも台湾でも、行くたび現地人や観光客に道を尋ねられることだ。そんなに溶け込めているのならば、嬉しいなぁ。大陸顔なのかなぁ。また行きたい、といつも思っている。し、前世はやっぱりここらへんに生活するひとだったような気持ちがある。

 

事故のアザが色濃くなってきた。

バイバイ。