僕①
母北海道生まれ、当時28才職業薬剤師
両親はお互い高校の同級生。剣道部の女の子と、サッカー部部長の男の子の長い恋愛の末に僕はうまれた。そんなさ、絵に描いたような、昼ドラみたいなコト、あるんだな。オイ。
愛の産物。
「おまえは朝焼け時間に生まれたんだよ」祖母からそう聞いた。
こどもの日に子供が生まれるって、親はどういう気持ちだったんだろうか。
雲ひとつない清々しい朝だった、らしい。
名前は父が決めた。
名前は父が決めた。
明瞭で敏しくて優しくつよい子。そんな、大名みたい名前を僕は貰った。
五体満足健康ビッグベイビーでよかったね、オレ。